風邪を抉らせながらも決断し、古くからの友人と車を飛ばした。
特段ボランティアするのでもなく、日々平凡な日常を残しながら被災地へ着いた。
何の目的も無く。
戸惑いもありながらも、現地へ着いた。
不思議な感じだった。
すべてにおいて周りが不自然だった。
無論、新聞や報道、インターネットなどで
被害の大きさは想像していたが、現地に入り改めて感じた。実感した。
極端な話、数日前との考え方が変わったような気がする。
連休中は、車両が多いと聞いてはいたが、他県ナンバーの緊急車両の多さを感じる反面
一般車両の少なさに驚いた。
多くが、スクラップを待つヤードに並べられているのを見た。
日差しも良く、心地良い天気。
少しの風で粉塵が舞い、色々な物の混じった臭いだろうか。
そして静寂。不思議なくらい静かなのだ。
無論、瓦礫撤去に当たる重機の音は響くが、日々平凡な日常での声々が無いのだ・・・。
震災発生から2ヶ月。
被災地に行って良かったと感じるのは、自分が思う事では無いと感じた。
例えばこのブログを初めて訪れて「被災地に行ってみたい」と思ったのであれば、行けば良いと思う。
私はたまたま近くに住み、親父の故郷でもあった所ではあるが
全く縁も所縁も無い者でも、極端な話、興味本位でも良い。
行く事を勧める。
被災地でボランティア活動をする事は非常に尊敬に値する。しかしながら反面
何するわけでもなく、そこに行き、そこで感じながら、そして明日への日々日常に
向かうのであれば、それはやがて必ず後世に伝わると感じた。
被災者の方々も、私たちも、原子力科学者も、政治家も・・・・。
最近感じることがある。
「誰が悪い」「誰のせい」「誰の責任」・・・。
自分の知識の中で
「誰が悪かったから、その後日本は、世界は良くなった」という事例は思い浮かばない。
もしあるのであれば是非教えてもらいたい。
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