1/09/2009

Taxi Driver

「怖くて運転できない」相次ぐ凶行にタクシー運転手が悲鳴
記事

Taxi Driver
映画のタイトルである。
ロバート・デ・ニーロ主演。
当時わずか13歳のジョディ・フォスターのデビュー作でもある。(1976年)

タクシー運転手が、腐敗しきった現代社会に対する怒りや虚しさ、逃れられない孤独感から
徐々に精神を病み、ついには自分の存在を世間に知らしめるために過激な行動に走る。
都会の空虚を、徹底したリアリズム映像の中に描いた傑作。

偏見かもしれないが、タクシー運転手には高所得者は皆無である。
過酷な仕事でもあり、昼も夜も関係ない。
そして不況になれば業界も冷え込む。

少し前に『居酒屋タクシー』なる言葉が流行ったが、今となれば国会開催中の霞ヶ関から
官僚を乗せる事が、運転手にとっては一番良い事とも思える。
国策を練り、深夜まで無知な政治家のため、資料収集などに追われる官僚達が
お酒を飲みながら、タクシードライバーと他愛の無い会話をする。
タクシードライバーは少しのお酒を提供しただけで、自分の給与に反映される。

一方、『居酒屋タクシー』を流行らせた政治家達は、お抱え運転手付の車でジムに通い
料亭へ向かい、法律の一つも通す事が出来ず、今日も神聖なる国会で汚い野次を飛ばし
欠伸し、携帯メールを打ち、時には選挙準備のため欠席する。

決して官僚=善、政治家=悪と定義しているのではない。

今の国民がいつ『トラヴィス』に変貌するか分からない時なのである。

タクシードライバーの皆さん。

皆、近くの役所で客待ちしましょう。
缶ビールあげても全く問題ない。

そしてタクシー強盗の者達へ。
何故、弱者から強奪するのか?

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